2011年も残すところ2週間となって来ました。

クリスマスの予約は最終スパートに入りました。

おせちの予約状況は各社、好調に推移しているようです。

百貨店、スーパーやコンビニは勿論ですが、今年はネット専門店が売上を伸ばしています。

安心野菜を宅配しているオイシックスのおせちは前年比5割増と好調。

オイシックスのおせちは全国各地の安心野菜を食材に取り入れ、

料亭の料理長経験者が監修しているのが特徴で和洋折衷型おせち。

又、料金の全額返金サービスもネット販売おせち予約に安心感を与えている。


おせち予約は好調でも、消費者心理は慎重です。

11月の日経消費予測指数は84.7と前月に引き続いて横這いです。

08年のリーマンショックから100を下回った予測指数は、

回復基調にあるものの経済見通し不安から平日の節約志向は続きます。


そのような中、国内各地において異業態間競争が活発になって来ました。

・ホームセンターのナフコは12月に

 生鮮食品以外は食品スーパーと変わらない品揃えの店をオープン。

・ローソンは生鮮食品を揃えるローソン100の出店を増やしています。

・コスモス薬品やカワチ薬品等のドラッグストアは食品の品揃えを充実し、ディスカウントを強化。

・トライアルやMrMAX等のディスカウントストアは生鮮食品の品揃えを拡大し、

 食品スーパー化を進めています。

各地の限られたパイの中で、最後の砦は食品、生鮮、デリカを

業態を問わず奪い合う構図がハッキリとしてきました。


日経産業地域研究所の調査によると、

食事において季節感や行事、ミニハレをプチ贅沢に生かす人を、

「シーズナリスト」と呼び、女性に多く増えていると報じています。

・彼らは行事食や旬の食材を使う料理、記念日の食事を大切にし、

 食事を楽しむ意向が強い。

・シーズナリストはクリスマスケーキ、おせち料理、年越しそばなど、

 行事食を大切にし、家庭料理で楽しむ。

・シーズナリストは家庭料理志向が強いだけに、季節のレシピや

 メニュー提案などを打ち出すことで商機が広がることが出来そうだ。


店、売場で何を提案するか?

セブン&アイHDはイトーヨーカ堂に百貨店のそごう・西武の売場を導入する。

改装オープンする「アリオ松本」の衣料品売場に百貨店系アパレル専門店を開設。

又、そごう・西武の売場にはスーパーやコンビニのPB商品「セブンプレミアム」など

を取り入れ、売場が拡大してきている。

異業態から攻められるスーパーは異業種からの売場、商品を導入し、

巾広い客層からの支持を得られるように改革を進めている。


食品スーパーの新たなチャレンジとしてオープンしたサミット成城店。

・鮮魚、精肉の店内調理の惣菜売場

・惣菜の大皿計り売りと米飯・汁物のセルフバイキング販売

・青果の計り売りと蒸し野菜を取り扱うサラダコーナー

成城地域の客層に対し、小人数世帯を狙った売場づくりは出足好調と報じている。


食品スーパーも惣菜売場も攻められたら、攻め返すことが必要だ。

商圏の消費者に対し、

・こんな商品があったら売れる

・こんな売場や売り方をしたら販売数を伸ばせる

新たな仮説を持ってチャレンジすることが求められている。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net