・すかいらーく買収合意、米ファンドのベインキャピタル 

 野村HDの投資会社より2600億円で、すかいらーくを買収する。

 野村は06年に投資会社を通じてすかいらーくを買収し創業一族を解任、

 財務基盤の拡充や不採算店の閉鎖を実施して来た。

 収益が回復してきた為、投資資金回収することで保有株を売却する。


企業は生き残りをかけて買収・合併のスピードが上がって来た。

不採算店をそのまま放置しておくことは致命傷になる。


・ロッテリアが複合店の出店を加速する

 ハンバーガー店からラーメン+うどん店を加えた複合店を

 ショッピングセンターのフードコートに出店する。

 ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドは郊外の大型店を強化する方向で、

 2位のモスバーガーは都心の小型店を強化する中で、

 ロッテリアは複合店を拡大する計画だが、主力のハンバーガーが益々見えなくなることが心配だ。

 ロッテリアとは何屋なのか、ロッテリアブランドがぼやけて来る。


・2002年に閉店した店舗が2009年に再開店して黒字化が見えて来た。

 市場縮小が進む北海道赤平市においてさっぽろコープあかびら店は、

 再開店するに当たって無料の買い物バスをきめ細かく走らせ、

 平日1500人、週末に3000人の客動員が出来、黒字化が出来て来た。

 過疎化・高齢化が進む地方において、スーパーが成り立つモデルとは何か、

 コープさっぽろはその答えの一つを出しつつある。


店は待っていてもお客様は来てはくれない。

店舗からお客様に近づいて行かなければ店に来てくれない。


・10月から小麦価格が引き上げられたが、メーカーは値上げが出来ない。

 国から売り渡された小麦価格が4月に続いて引き上げられたが、

 メーカーは小売店の反発に合って商品の値上げは出来ていない。

 3月の震災から夏(7月)までスーパーの店頭価格は値上りした商品もあったが、

 8月以降商品量が満たされるに従い、値上げより特売による値下げが目立つようになった。


東日本震災は国民の消費意識を変えた。

消費者は消費に対する節約と商品に対する安全を確認した。

商品の供給が落ち着いてくれば、余計なものまでは買わない節約を実行する。

スーパーの経営者の中には、国内消費は堅調で来春までは心配はいらないと、

発言されている方もいるが消費者は年末に向かって慎重に消費を考えている。


・1月から9月までのビール系飲料の出荷量は前年比3.4%減少し、

 割安の第三のビールが2.6%増えた。

 第三のビールは節約意識の高まりから「家飲み派」の流れを受けて伸びている。


・お歳暮商戦が本格スタートし、東北復興を支援

 消費者は震災によって日本国民の絆を再認識し、

 同じ贈答をするにも東北の復興を支援したいと思う人たちは多い。

 早くも百貨店やスーパーの歳暮商品には東北産を取り入れた商品が

 三越では昨年の2倍強に増え、その他各社も強化し復興需要を後押しする。


お歳暮、クリスマス、おせちの予約商戦が始まり、

商品には東北産を始め、自社のこだわりがどれだけPR出来るかが勝負になる。

価格帯は先述の内容を踏まえて昨年並みか、それ以下に押さえる必要性も出ている。

今こそお客様の信用を得る為、より価値ある商品の訴求が必要になっていると思います。 


今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net