・食品スーパー再編加速・イオンがマルナカ買収!

5日、イオンは中四国地方の大手食品スーパーのマルナカと山陽マルナカを

11月に買収すると発表した。

マルナカと山陽マルナカは四国と岡山県を中心に約210店舗を展開、

ナルナカグループの売上は3300億を占めているが、

これでイオンは小売り売上でセブンに大きく差を付けトップに立った。

マルナカはディスカウント中心に店舗展開を図っているが、

今後、物流センターの活用で稼働率の向上によるコスト削減効果や

イオンのディスカウント部門であるビッグとの共通セールで販促効果を期待出来ると言う。


人口収縮が進み、世界一の高齢社会に向かっている日本、

国内産業は否応なく勝ち負けが出て来る構図が待っている。


その中で、日経の売る技術で紹介されている

・大丸東京店、タオル売場では需要別に分類した売場展開

 個人が友人などに贈り物をする為に買い求めるパーソナルコーナー

 冠婚葬祭向けにソーシャルコーナー

 有名産地の商品を集めた「今冶」専門コーナー

既存のタオル売場において、普段使い用から贈答用、高級品分野までを取りそろえ

顧客の目線に立って工夫することで金をかけずに売場を活性化出来る好事例と言える。


店舗事業では苦戦をしている日本生協連合グループにおいて、

・生協の特徴である組合員の声を反映した商品づくりを強化する動きが出て来たと報じている。

生協店舗にはそれぞれ組合員の為にキッチンを備えた会議室があり、

組合員の商品試食など行い、組合員の要望を商品に取り入れることで

店と組合員の絆を深め、私達の店の自覚と商品への愛着を深める作戦を強化する。

そもそもコープの店舗は他社と比べて何が違うのか、

その違いを突き詰めることがコープの差別化につながると日生協は見ている。


・外食大手のチムニーは調理人の技能強化を狙って、研修制度や技能認定制度を導入した。

研修内容は鮮魚、活魚、寿司、マグロにおいて初級から上級に分けて技術研修を行う。

外食業界では不況などを背景に人材の流動化が激しくなっており、

異業種からの転職する人達に対して技能格差の平準化が重要になって来ている。

これは、スーパーの惣菜部門においても同様な動きが活発化しており、

商品化作業により専門化が要求される中で、パートを含む従業員の調理技術強化が欠かせない状況にある。


・イオンのショッピングセンターで11月から、「シャネル」「ランコム」など

海外高級ブランドを扱う化粧品店を展開する。

イオンSC店内に専門店売場を設けて、ブランドの垣根を崩した用途別に商品展開し、

顧客が自由に商品を選べるようにする。

海外ブランド化粧品はこれまで百貨店が独占してきたが、

この牙城を崩して百貨店の客層を取り込むことで店舗の活性化につなげる。


・大手コンビニの業績好調の陰にはタバコ値上げの要因もあるが、

店内調理のフライ・コロッケや煮物、中華、焼き物などの惣菜を取り入れ、

食品スーパーの客層を取りこんでいるところに原因がある。

又、コンビニは好調な業績を基にLEDの導入などの節電投資を積極的に実施、

電力不足長期化に対してコスト削減対策を怠らない・・・。 


どんな成熟した産業でも消費がゼロにならない限り生き残る道はあり、

その為には現状維持は許されない。

現場に立って、お客様の動向を直視し、「何故」を連呼、現状打破することで

将来の道は必ず開けて来ると信じている。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net