小麦の政府価格の値上げによって、山崎パンや製パン各社は

7月より製品価格の5%を超える値上げを決めた。

その他、大豆・トウモロコシの穀物価格も上昇している。

特にトウモロコシは年初に比べ2割の値上り、過去最高価格に近付いている。

原因は最大産地である米国の天侯不安定なことに対し、

需要はバイオエタノール生産が5年前に比べ3倍に増えており、

米国産トウモロコシ需要全体の約4割を占める見通しになっている。


その中で、ロシアは昨年8月から導入していた穀物輸出禁止措置を解除し、

7月より輸出を再開することを決めた。

ロシアの輸出解除は穀物の国際相場を押し下げる要因として期待されるが、

新興国需要も合せて価格値下がりの可能性は低いようだ。


穀物の値上がりによって、畜産飼料価格が値上りし、畜産相場の上昇につながっている。

国内の加工肉メーカー各社は原料価格の値上がりと東日本震災による影響で

販売環境に厳しさを増しており、アイテムの絞込みで生産効率の改善を打ち出している。

・日ハムはこの3年間に製品数を3割絞込み、

・伊藤ハムも総菜のアイテムを今後4年間で4割減らす

・プリマハムはハム・ソーセージなど3年間で約半数に絞り込む


デフレ経済で長く続いて来た商品相場の低迷は、東日本震災を機に変わり始めています。

震災の後遺症で消費者は商品が棚からなくなった時の不安感を初めて知った人も多く、

安いから沢山買う、高いから買い控えると言う意識は変わっています。

・本当に必要な商品かどうか、

・なぜ、この商品を選ぶのか、

・必要な数量はいくつか、


利益なきところに成長はなし!

震災に対する事業も慈善事業ではありません。

法人がきちんと利益を出すことによって、雇用を生み納税をして地域に貢献する姿が望まれます。

その為には

・自社自店の得意分野をより強化し、生産性を上げ利益を出す為に

 製品、商品の絞込みが必要になっています。

スーパー、惣菜においても消費者から支持の強い売場・商品は何か、

大手スーパーもローカルスーパーも同じような品揃え、商品の品質、価格帯では

消費者から選択の余地がありません。

自店の顔になる商品をより磨いて行くことが、自店らしさを訴えることになり、

利益の最大化につながります。

拡大する前に絞り込む、成長する基礎固めを確認しましょう。


今週の1品  *スーパーの店頭: 惣菜、寿司


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