消費の踊り場対策(1)
記事投稿日2012年07月22日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
3カ月毎に調査している7月の日経消費DI業況指数がマイナス14と
前回調査の4月に比べ3ポイント低下したとして、
日経MJでは堅調な消費も一転梅雨入りと報じた。
特に、「消費者の支出意欲」の指標が7月にマイナス16と4月から11ポイントの低下。
中でも外食の3カ月後の見通しが悪化している。
天侯の不順、欧州や新興国の不安要素が一向に収まらないことに
消費者の不安心理が現れているように感じます。
一ヶ月前に内閣府が発表した5月の景気ウオッチャーによると、
「街角景気」指数は前月比3.7ポイント低い47.2ポイントとなり、
2ヶ月連続の低下で好不況の分かれ目の50を割り込んだ。(6/10の街角通信)
消費の踊り場と記載しましたが、街角消費は早くも感じていたようです。
今週の27日(金)は丑の日を迎えますが、そこで又、消費を占う状況が見えると思います。
それまでの5日間で高騰している鰻を値下げする店が増えそうです。
物販・外食の景況感が悪化する中、レジャー消費は底固いようだ。
実際に東京ディズニーランドの入場者数は伸びていると報じているし、
又、夏の海外や国内旅行の予約は昨年を上回っている。
消費者はお金の使い方を絞って来た。
自分の生活スタイルの中で、価値を感じるものに消費を集中するようになっている。
その中で、前回の日経MJの小売業ランキングで客層を拓くために
シニアと若者に照準を当てた投資が目立って来たと報じていた。
2012年上期ヒット商品を見ても、健康に留意した商品が目立つのもその一環だ。
・メッツコーラ、塩こうじ、R-1ヨーグルト、タニタ食堂・・・
又、テレビCMに「あしたのジョー」や「巨人の星」などのように
40年前の漫画ヒーローが登場し、シニアの関心を誘っている。
シニアは新商品を導入するのは遅いが、商品の良さを認めると目移りする事は少ない。
メーカーも小売りも商品を長く愛用してもらう為のマーケティングを強化してきている。
・関西地盤のスーパー、イズミヤは弁当製造や食品加工センターの強化で収益改善を進める。
今秋にも始める弁当の宅配や店売りの拡販に対応する為に、弁当工場を拡張する。
弁当はスーパーのなかでも伸びている商材であり、消費者の内食に対応する宅配弁当市場も有望。
スーパーでは生協やセブンイレブン、外食のワタミ、病院給食の日清医療食品などが
弁当宅配に力を入れており、対象はシニアを中心にした内食だ。
・今期出店を強化しているライフCOの小型店は高品質の品揃えを取り込みつつ、
飲料や菓子などでは低価格販売を強化し、消費の2極化を進めている。
店内にはこだわりの品を集めた「コンセプトコーナー」を約50カ所設けて
自店の差別化を図り、異なるニーズに対応する。
新規出店が進む中小商圏化が進み、店舗も小型店化して来ているが、
地域のシェアを上げるためには、品揃えはの2極化は欠かせない。
・品揃えの2極化で成功して来ているマクドナルドは
世界で販売しているメニューを順次販売すると報じた。
フランスの「ル・グラン・トマト」「ル・グランソーセージ」など
売価は¥390から¥420と高めの設定で販売する。
以降、各地のバーガーを発売して行く予定で、原田社長は
「消費者は外食から内食にシフトしており、新市場を掘り起こす」と話している。
・牛丼の吉野家は都内で女性を詰めた試食会で「ジョシギュウ」として
カロリーを押さえた女子メニューを作ったり、店内の内装を改装したりして
吉野家の利用が少ない女性客を20%まで高める戦略だ。
これもスーパー同様に限られる商圏の中で、シェアを上げるために品揃え巾を拡大する。
しかし、あくまで自店のブランド・核商品を守りつつ新規顧客を開拓する戦略で
自店の定番商品をおざなりにして、品揃え拡大する事ではない。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
前回調査の4月に比べ3ポイント低下したとして、
日経MJでは堅調な消費も一転梅雨入りと報じた。
特に、「消費者の支出意欲」の指標が7月にマイナス16と4月から11ポイントの低下。
中でも外食の3カ月後の見通しが悪化している。
天侯の不順、欧州や新興国の不安要素が一向に収まらないことに
消費者の不安心理が現れているように感じます。
一ヶ月前に内閣府が発表した5月の景気ウオッチャーによると、
「街角景気」指数は前月比3.7ポイント低い47.2ポイントとなり、
2ヶ月連続の低下で好不況の分かれ目の50を割り込んだ。(6/10の街角通信)
消費の踊り場と記載しましたが、街角消費は早くも感じていたようです。
今週の27日(金)は丑の日を迎えますが、そこで又、消費を占う状況が見えると思います。
それまでの5日間で高騰している鰻を値下げする店が増えそうです。
物販・外食の景況感が悪化する中、レジャー消費は底固いようだ。
実際に東京ディズニーランドの入場者数は伸びていると報じているし、
又、夏の海外や国内旅行の予約は昨年を上回っている。
消費者はお金の使い方を絞って来た。
自分の生活スタイルの中で、価値を感じるものに消費を集中するようになっている。
その中で、前回の日経MJの小売業ランキングで客層を拓くために
シニアと若者に照準を当てた投資が目立って来たと報じていた。
2012年上期ヒット商品を見ても、健康に留意した商品が目立つのもその一環だ。
・メッツコーラ、塩こうじ、R-1ヨーグルト、タニタ食堂・・・
又、テレビCMに「あしたのジョー」や「巨人の星」などのように
40年前の漫画ヒーローが登場し、シニアの関心を誘っている。
シニアは新商品を導入するのは遅いが、商品の良さを認めると目移りする事は少ない。
メーカーも小売りも商品を長く愛用してもらう為のマーケティングを強化してきている。
・関西地盤のスーパー、イズミヤは弁当製造や食品加工センターの強化で収益改善を進める。
今秋にも始める弁当の宅配や店売りの拡販に対応する為に、弁当工場を拡張する。
弁当はスーパーのなかでも伸びている商材であり、消費者の内食に対応する宅配弁当市場も有望。
スーパーでは生協やセブンイレブン、外食のワタミ、病院給食の日清医療食品などが
弁当宅配に力を入れており、対象はシニアを中心にした内食だ。
・今期出店を強化しているライフCOの小型店は高品質の品揃えを取り込みつつ、
飲料や菓子などでは低価格販売を強化し、消費の2極化を進めている。
店内にはこだわりの品を集めた「コンセプトコーナー」を約50カ所設けて
自店の差別化を図り、異なるニーズに対応する。
新規出店が進む中小商圏化が進み、店舗も小型店化して来ているが、
地域のシェアを上げるためには、品揃えはの2極化は欠かせない。
・品揃えの2極化で成功して来ているマクドナルドは
世界で販売しているメニューを順次販売すると報じた。
フランスの「ル・グラン・トマト」「ル・グランソーセージ」など
売価は¥390から¥420と高めの設定で販売する。
以降、各地のバーガーを発売して行く予定で、原田社長は
「消費者は外食から内食にシフトしており、新市場を掘り起こす」と話している。
・牛丼の吉野家は都内で女性を詰めた試食会で「ジョシギュウ」として
カロリーを押さえた女子メニューを作ったり、店内の内装を改装したりして
吉野家の利用が少ない女性客を20%まで高める戦略だ。
これもスーパー同様に限られる商圏の中で、シェアを上げるために品揃え巾を拡大する。
しかし、あくまで自店のブランド・核商品を守りつつ新規顧客を開拓する戦略で
自店の定番商品をおざなりにして、品揃え拡大する事ではない。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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