年末商戦が終わりましたが、如何だったでしょうか。

クリスマスは3連休に恵まれ、各店好調に推移しました。

又、年末お正月商戦も海外や旅行に出かける人も増えましたが、

昨年を上回る実績を残したのではないでしょうか。


私もお店を回りまして、お正月際物商品の動きは

・年越しそば用天ぷら

海老天、海老かき揚が揃って¥298前後の価格で販売していましたが、

売れ行きはもう一歩のお店が多かったのではないでしょうか。

売価が通常の2倍になり、冷凍プリフライを使用している為、

見映えはあまり美味しそうには見えません。

店内仕様で揚げているお店やイカ天を品揃えしているお店もありますが

そのお店は間に合ない位に好調です。

*今後、お客様の価値観に合せて少しずつ変化して行くことが必要です。


・おせちセット

おせちは予約のお重セットに押されて店頭販売の簡易セットは毎年苦戦です。

簡易セットはどうしても内容が佃煮おせちに片寄り、人気がありません。

店頭おせちセットは伝統を残しながら、現代ニーズに対応する仕様の変更が必要です。

*オードブルとして食べる感覚のおせちは如何でしょう?


・オードブル

スーパーは唐揚やフライが中心のオードブル、

百貨店の専門店はサラダを中心にした冷菜オードブルですが、

店内製造に手間がかかる為内容の改善が進みません。

*今後はベンダーとキット化を進め、揚げ物比率を押さえたオードブルの開発が望まれます。

又、先の和風おせちオードブルを検討する必要があると思います。


店頭において、夕方16時以降のピーク時間に商品の製造が間に合わない状況がまだ見られますが、

この不景気の時代にチャンスロスは大変もったいないことです。

特にお寿司盛合せ等に見られますが、この現象は以前から続いており、

事前に作業時間の計画を再度見直すことが必要です。


年が明けて、2012年の中食・総菜市場について、

百貨店でRF1を展開するロック・フィールドの岩田社長は

・現在8兆円と言われる市場は近未来に2倍の15~16兆円に拡大する。

 そこで「家庭で食事する楽しさ」の提案が重要になり、

 高齢者など個人の食卓にどう商品を届けるかが課題になる。

 今後はメーカーと小売り、宅配や外食の持ち帰りサービスなどの

 総菜ビジネスが共存してく事になると述べています。


外食が縮小し、内食関連商品も頭打ちになっている現在、

中食・総菜市場の拡大が業界の希望の星になっている。

家庭で食事する楽しさを実現させる為に、中食・総菜関連事業に携わる者の役割りは大きい。

・店頭で販売している惣菜、弁当、寿司などは進化しているでしょうか。

 スーパーにおいては消費者ニーズに合った商品開発が重要でしょうし、

 専門店においても価値観に納得してもらう商品提供が必要だと思います。


スーパーの惣菜の強みは店のバックヤードの調理作業室を持っている事。

そして温かい商品を販売出来る事はコンビニや百貨店専門店には出来ない事。

惣菜製造は作業工数がかかり過ぎて売れるけれども儲からないから、

アウトパック惣菜を増やしていく流れは、

スーパー総菜の差別化にはつながらないと思っています。

逆にコンビニや百貨店は店内調理総菜を強化して来ることでしょう。


お店の業態に合せて、売場にあれもこれもと品揃えを拡大することでなく、

自店のドメインを更に深めていくことが

消費者の「家庭で食事する楽しさ」の実現に寄与することになると考えます。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net