売れる商品、進む淘汰
記事投稿日2012年10月07日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
上期(3~8月)の決算が発表されていますが、
業績に優劣が出た内容になっています。
・中国地方以西が地盤のスーパー・イズミは
売上前年同期比 3.9%増
営業利益前年同期比 10.2%増 と業績は好調を維持しています。
イズミは豊田自動織機と取り組んで、売場の効率化を進め、
売場の無駄を徹底的に省く「トヨタ生産方式」を応用し、
商品の陳列や配送、作業工程を全面的に見直し、営業効率アップにつなげるとしています。
売場だけでなく、バックヤードまでを含めた店舗全体で取り入れ、
12年2月期比で3%のコスト削減につながると見込んでいる。
・小売大手のセブン&アイのスーパー部門は
売上前年同期比 1.4%増ですが、
営業利益前年同期比 -20.4%減と苦戦。
又、
・ダイエーの営業利益は赤字に転落したと公表しています。
13年2月通期でも、営業利益は約6割減の予想をしています。
・ゼンショーHDは首都圏で食品スーパー約50店を展開するマルヤを買収すると発表。
マルヤは2013年2月期で営業利益は7億円の赤字を予想し、
6期連続で赤字になっています。
ゼンショーHDは牛丼ではトップ企業ですが、商品スーパーを手がけるのは初めてで、
食品関連としてグループの調達網を生かして立て直しは可能としています。
飲食もスーパーも同じサービス業として、
お客様志向の店づくりが出来るかどうかにかかっています。
・ローソンの上期決算は
売上前年同期比 4%増、
経常利益前年同期比 5%増 と2年連続で最高益を更新した。
その他御三家のセブンイレブン、ファミリーマートも上期に最高益を達成していますが、
ミニストップの連結決算は
売上前年同期比 4%減、
経常利益前年同期比 -22%減 の43億円だった。
少子高齢化の追い風を受けた形で伸びているコンビニ業界だが、全て好調ではない。
国内スーパー、コンビニや飲食のサービス業の業績は、
好調組企業とその他企業との差が大きくなって来ている。
縮小する市場にあっても、消費者志向と利益志向で伸びている企業は存在する。
その一手として小売り各社が力を入れているのが、PB商品開発。
・大手のイオンは家庭の夕食用として販売するPB冷食の
「トップバリュー・レディミール」の品揃えを今期末までに47品目に増やし、
価格は¥298などで同シリーズの売上を4倍に伸ばす計画。
・セブン&アイは「セブンプレミアム」冷食の売上を今年度前年比5割伸ばす計画。
特に1人用パスタなどが好調で、これまで弁当用が中心だったが、
コロッケなど80g前後の商品を投入し、夕食需要に対応する。
冷食はお弁当シリーズで伸びて来たが、
少子高齢化社会は夕食用として冷食の存在が大きくなってきた。
・ファミリーマートが5月に発売した高級アイスPB「ジェラート」は
5~8月の高級アイス販売ランキングでハーゲンダッツを押しのけ、
1~3位を独占した。
開発・製造したのはロッテアイスで、ジェラートは高コストのストレート果汁を使用、
独特の生産技術を確立し、商品化を決めて成功した。
・東急ストア中目黒店の惣菜コーナーで一味唐辛子や抹茶で味付けされた
色鮮やかないなり寿司・6色セットが連日売り切れ、人気を博している。
この商品開発に商品卸しの日本アクセスが音頭を取り、メーカー各社と取り組み商品化。
同社は食品メーカー約1万社とのパイプを生かし、卸しの強み生かし商品開発まで手掛ける。
シェアトップのメーカーが小売PB生産を手掛ける事例が増えている。
メーカーとしては生産ラインの余裕分を積極的にPB生産に振り向ける考えで、
工場で採算を取るには、固定費回収の面で利益より売上を優先する考えがあるようだ。
又、ファミリーマートのジェラートのように、売上のトップ3をPBが占める例が出て来ると
今までのようにNBとPBを比較陳列する必要性もなくなり、
NBやPB関係なく、価値ある商品を消費者は選択する時代になって来た。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
業績に優劣が出た内容になっています。
・中国地方以西が地盤のスーパー・イズミは
売上前年同期比 3.9%増
営業利益前年同期比 10.2%増 と業績は好調を維持しています。
イズミは豊田自動織機と取り組んで、売場の効率化を進め、
売場の無駄を徹底的に省く「トヨタ生産方式」を応用し、
商品の陳列や配送、作業工程を全面的に見直し、営業効率アップにつなげるとしています。
売場だけでなく、バックヤードまでを含めた店舗全体で取り入れ、
12年2月期比で3%のコスト削減につながると見込んでいる。
・小売大手のセブン&アイのスーパー部門は
売上前年同期比 1.4%増ですが、
営業利益前年同期比 -20.4%減と苦戦。
又、
・ダイエーの営業利益は赤字に転落したと公表しています。
13年2月通期でも、営業利益は約6割減の予想をしています。
・ゼンショーHDは首都圏で食品スーパー約50店を展開するマルヤを買収すると発表。
マルヤは2013年2月期で営業利益は7億円の赤字を予想し、
6期連続で赤字になっています。
ゼンショーHDは牛丼ではトップ企業ですが、商品スーパーを手がけるのは初めてで、
食品関連としてグループの調達網を生かして立て直しは可能としています。
飲食もスーパーも同じサービス業として、
お客様志向の店づくりが出来るかどうかにかかっています。
・ローソンの上期決算は
売上前年同期比 4%増、
経常利益前年同期比 5%増 と2年連続で最高益を更新した。
その他御三家のセブンイレブン、ファミリーマートも上期に最高益を達成していますが、
ミニストップの連結決算は
売上前年同期比 4%減、
経常利益前年同期比 -22%減 の43億円だった。
少子高齢化の追い風を受けた形で伸びているコンビニ業界だが、全て好調ではない。
国内スーパー、コンビニや飲食のサービス業の業績は、
好調組企業とその他企業との差が大きくなって来ている。
縮小する市場にあっても、消費者志向と利益志向で伸びている企業は存在する。
その一手として小売り各社が力を入れているのが、PB商品開発。
・大手のイオンは家庭の夕食用として販売するPB冷食の
「トップバリュー・レディミール」の品揃えを今期末までに47品目に増やし、
価格は¥298などで同シリーズの売上を4倍に伸ばす計画。
・セブン&アイは「セブンプレミアム」冷食の売上を今年度前年比5割伸ばす計画。
特に1人用パスタなどが好調で、これまで弁当用が中心だったが、
コロッケなど80g前後の商品を投入し、夕食需要に対応する。
冷食はお弁当シリーズで伸びて来たが、
少子高齢化社会は夕食用として冷食の存在が大きくなってきた。
・ファミリーマートが5月に発売した高級アイスPB「ジェラート」は
5~8月の高級アイス販売ランキングでハーゲンダッツを押しのけ、
1~3位を独占した。
開発・製造したのはロッテアイスで、ジェラートは高コストのストレート果汁を使用、
独特の生産技術を確立し、商品化を決めて成功した。
・東急ストア中目黒店の惣菜コーナーで一味唐辛子や抹茶で味付けされた
色鮮やかないなり寿司・6色セットが連日売り切れ、人気を博している。
この商品開発に商品卸しの日本アクセスが音頭を取り、メーカー各社と取り組み商品化。
同社は食品メーカー約1万社とのパイプを生かし、卸しの強み生かし商品開発まで手掛ける。
シェアトップのメーカーが小売PB生産を手掛ける事例が増えている。
メーカーとしては生産ラインの余裕分を積極的にPB生産に振り向ける考えで、
工場で採算を取るには、固定費回収の面で利益より売上を優先する考えがあるようだ。
又、ファミリーマートのジェラートのように、売上のトップ3をPBが占める例が出て来ると
今までのようにNBとPBを比較陳列する必要性もなくなり、
NBやPB関係なく、価値ある商品を消費者は選択する時代になって来た。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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