意識と無意識の法則
記事投稿日2022年07月04日月曜日
投稿者:アナトリア経営研究所 カテゴリー: General
◎意識と無意識と行動に関する関係
・すべての行動は、無意識を介して行われる。
・自動動機理論に基づくように、意識を一切関わらず、無意識のみの作用による行動は、人の全ての行動90%以上を占めている。
・無意識内には、遺伝や経験に基づき獲得したプログラムが存在し、それにより行動が支配されている。従って、無意識内のプログラムを理解することが人の行動(言動)を理解する早道である。
・人の個性=性格の違いは、経験に基づくプログラムの獲得の場合もあるが、最も多いのは、誰でも共通するプログラムの内、どれを選択し、どのように使用するかというアルゴリズム(選択と使用順序)によることが多い。つまり、心理学は、ヒトに共通する無意識内のプログラムを知ることから始めるとよい。
※自動動機理論
人の行動は、そのほとんどが意識の関与がなく、自らの環境を無意識に認識し、判断(意味づけ)し、感情(快・不快・他)で捉え、決断した結果である場合が多い。
◎意識と無意識との関係
・咄嗟的行動は、無意識によるところが大きい。
・従って、行動変容の為には、明確な決意(意識)による訓練が必要である。
・意識は、無意識の良き調教師であるべきである。
・意識が無意識の良き調教師になる為には、自己認知力が極めて重要である。
「今、ここで、自分が何を感じ、何を考えたか、何が頭に浮かんだのか」を認知する能力を訓練し、鍛えることである。
・自己認知をする時、この考えは、自分の低次の欲求によるものか?高次の欲求によるものか?を認識することも大切である。
高次の欲求:貢献欲求(思いやり)、自己実現欲求
“0”の欲求:理性
低次の欲求:感情、本能、欲、被害者意識
◎意識の特徴
・意識による働き=理性
・意識の成長とは、つまり価値観の成長
・意識を司る脳は、明確に具現化して認識する為に、そのコンピュータの容量に相当する部分が使われるため、無意識に比べ、極めて低速で小容量。
・一度に複数のことを考えるのは不得手。
・従って、考えてもわかりにくい問題は、無意識に解かせることが適切。無意識で解けた状態を「ひらめき」と言う。
・意識は、無意識よりできの悪いコンピュータだが、無意識にできないことがある。それは、「自分をどのように導くのか」という方針を決めることであり、成長の5分野の内の3分野を成長させることであり、問題や課題を整理することである。
・意識は、無意識の主人であり、指導者である。つまり、調教師である。
つまり、意識は、ある時は無意識のクセや性格をリサーチし、ある時は無意識の方向を決め、またある時は無意識に寄り添うことが大切である。
◎無意識の特徴
・無意識の働き=感情、気分、本能、欲望、欲求、自尊心、ひらめき
・無意識は、スーパーコンピュータ並みの高速、大容量のコンピュータ
・行動(言動)のすべては、無意識を介さず行うことはできない。
・行動(言動)の90%から97%は、無意識に基づく行動。
・従って、行動を変えるには、「気づいた時にすぐする(一度してみる)」、訓練が重要。
・「ひらめき」も無意識から意識に上がってきた。無意識の回答。
・「ひらめき」は、自由連想によって得られることが多い。従って、一度に複数のことを考えることが不得手の意識より、一度に多角的に考えられる無意識が圧倒的に有利。
・感情や気分の揺らぎは、アドレナリンやドーパミンなどの脳内物質の反動によることが多い。
・無意識の成長=情緒の成長
情緒の成長は、シャドウ(ネガティブ・プログラム)をヒーリングすることによって得られる。シャドウが減ってくると、ポジティブな気分が増え、自己実現者の有効観的発想が増える。
・シャドウをヒーリングする基本は、自己認知してシャドウに気づくこと。気づくことによって、心の自然治癒力によってシャドウがヒーリングされていくことが多い。
※成長の5分野
①身体の成長
②知能の成長
③知識と技能の成長=仕事の成長
④情緒の成長=無意識の成長
⑤価値観の成長=意識の成長
※有効観とは、「現実をより有効に知覚し、それとより快適な関係を保つ」(byマズロー)という考え方をすること。
※無意識内のプログラム例
・喜怒哀楽の感情
・本能:自尊心、順位付け欲求、比較欲求、縄張り欲求、生理的欲求、安全欲求、所属欲求、
承認欲求
・欲望
・防衛機制:抑圧、合理化、同一視、投影、反動形成、逃避、置き換え、補償、昇華
・安定欲求、不安定欲求(変化欲求)
・成長欲求、自己実現欲求
・貢献欲求:個人への貢献欲求、共同体への貢献欲求、社会への貢献欲求
・モラル・ライセシング
・成功回避行動
・危機の3F:Flight、Fight、Freeze
・警戒プログラム
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