自己実現的人間の4番目の特徴は、「課題中心的(出所:改訂新版 人間性の心理学 A.H.マズロー著 小口忠彦訳 産業能率大学出版)」です。
自己実現的人間は、自分自身以外の問題に心を砕き、何らかの使命感や自ら任務を課し、他者のため、他のもののためにエネルギーを注ぐようです。
自己実現的人間は、自己中心的にならず、自らも一つの要素として、課題の解決に精力的に取り組むようです。
自己実現的人間は、自己の利益に囚われないばかりか、特定の誰かの意向や常識に囚われず、課題解決にもっとも好ましい選択ができるようです。
自己実現的人間に近づくために、①「今現在の問題は何か?」を明確にし、②自己の都合や情緒に流されず、③もっとも好ましい課題解決法に集中するように心がけたいものです。
また、④自分の人生の使命を常に自覚して生きていきたいものです。
仏教には、これに似た概念として「成所作智」というのがあります。