2022年 7月の記事一覧
◎2種類の顧客ニーズ
- ニーズ=必要性:顕在的、合理的、論理的。意識的。
従って、ニーズは分かりやすい。
- ウォンツ=欲求:潜在的、感性的、感覚的、感情的。無意識的。
世に出て初めて、「あ!こんなの欲しかった」と言われるもの
◎ウォンツ
・ウォンツは、無意識の法則に従う。つまり、心理学や行動経済学が有効。
・ウォンツを探るには、マーケティングが重要。
つまり、きめ細かくターゲットを決め、観察、推測=仮説、検証を行い、失敗を繰り返し、大きな成功に近づいていく。
・ウォンツを探るには、ひらめき&スピードが重要。
・創造性=ひらめき✖(問題の整理+法則性(ノウハウの蓄積))
・ひらめきを鍛える①には、自己認知力を鍛えること。
自己認知力は、「今、ここで何を感じているか?」
「何を」とは、感覚、感情、イメージ、関連する出来事
・ひらめきを鍛える②には、問題意識を高めることと、ぼんやりする時間を作ることの相矛盾することが大切
・ひらめきは、正解率3割。従って、失敗は当たり前。仮説と検証が大切!
また、検証できる仕組み作りが大切!
・気持ちが良いひらめきは、正しいことが多い。気持ち悪い状況では、うまく問題が解けていない。
・イノベーションは、集団脳によって生まれやすい。秘密主義より①情報の共有と②相談をすることがとても大切!
ポイント1.信頼関係の構築
・約束を守る
・労働条件の一致
・ラポール
ポイント2.職場の居心地の良さ
・上下のコミュニケーション
・横のコミュニケーション
・お互いを知るチャンスを作る
・不安の解消
・話を聞く。意見を聞く。
・レクリエーション
・休憩室が使いやすい
ポイント3.仕事のやりがい
・目標の明確化
・仕事の目的が明確、社会への貢献が明確
・上司が見ていてくれている感。ほめられる。認められる。
・仕事がわかりやすい。責任がわかりやすい。
・ステップアップができる。
・頼られ感。権限を委譲してくれる。任せてくれる。
◎ヒトの成長とは?
ヒトは、5つの分野で成長する生き物である。
自然成長する分野1つ(身体の成長)
ヒト、これぞれが努力することによって、成長する分野(能動成長分野)3つ(知識と技能の成長、情緒の成長、価値観の成長)
自然成長分野と能動成長分野の中間は1つ(知能の成長)
(5つの成長分野)
①身体の成長
②知能の成長
③知識と技能の成長
④情緒の成長(精神的成長)
⑤価値観の成長
◎5つの成長分野の関係
5つの成長分野は、互いに影響し合っている。
特に、③知識と技能の成長と④情緒の成長、⑤価値観の成長の影響度は、とても強い。
例えば、会社で言うと、仕事ができるようになると言うことは、当に「知識と技能の成長」を図ることであり、人間関係や会社を良くするとは、メンバーの「価値観の成長」を直接的もしくは間接的に図ることになると思います。それによって、結果として「情緒の成長」を促されることになるかもしれません。
◎身体の成長
身体の成長とは、言うまでもなく、生まれてから成人に向かって身体的に成長することを指します。
肉体の老化も、記憶力の低下、頭の回転スピード、精神的に成熟度や価値観の変容に影響を与えることから、ヒトが死ぬまでの一連の身体的変化そのものを「身体の成長」と捉えた方がいいかもしれません。
◎知能の成長
知能の成長とは、身体の成長に伴って、脳が発達することに加え、個人の学習的努力により成長する。知能指数などで表されるもの。
◎知識と技能の成長
ヒトが生きる上で必要性を感じたり、興味を持つことにより習得する知識や技能のこと。 会社においては、当に仕事を習得するスキルそのもの。
知識は、覚えて、活用することにより身に着けることができるが、技能は、訓練によって身に着けるものを言う。
◎情緒の成長=精神的成長
・情緒の成長とは、無意識の成長と言える。
・ヒトの無意識内には、感情、本能、各種欲求、並びにそれらによる言動や思考を作る仕組みが存在し、常に活動している。
・言わば、コンピュータのプログラムに当たるものが存在し、それが自動的に働く(自動動機理論)。このプログラムのうち、自己の人生にとってネガティブな働きをするものを「シャドウ」と言う。
※自動動機理論:人の行動は、そのほとんどが意識の関与がなく、自らの環境を無意識に認識し、判断(意味づけ)し、感情(快・不快・他)で捉え、決断した結果である場合が多い。
・言動(言うことと行動)は、新しいプログラムを作ることが多い。従って、シャドウに基づく行動は、新しいシャドウを作ったり、プログラムを強化する。
・無意識的に働くことにより、例えば、成功回避行動のようなことが、本人の意志に関わらず起こり、その人の人生を惑わす結果になる。
※成功回避行動とは、意識では成功を望んでいても、あと一歩というところで無意識的に成功しない道を選択してしまうこと。
・情緒を成長させるコツは、自己認知力を身に着け、自己のシャドウを認知し、それをあるがままに受容し、心の自然治癒力によりヒーリングすること。
・但し、長年、強化されたり、関連するプログラムを増やし続けた言動は、1度や2度の自己認知などによるヒーリングでは、完全に消えることは難しい。根気よく、自己を観察し、自己の中に「どのような思いクセ」があるか認知し続けることが大事。
◎価値観の成長
・価値観とは、ヒトのものの見方・考え方のこと。
・価値観の成長とは、意識の成長でもある。
・但し、価値観の中には、自分が気づいていない無意識内にある「ものの見方・考え方」もある。それを自覚していき、良い方向に変えて行くことがとても大事。
・ヒトの価値観は、基本的に自己中心的価値観から自己実現的価値観に成長することが本筋である。
※自己実現的価値観とは、
①有効観:「現実をより有効に知覚し、それとより快適な関係を保つ」というものの見
方・考え方
②課題中心的なものの見方・考え方
③共同社会感情
④民主的性格構造
⑤手段と目的の区別、善悪の区別
⑥自己実現における二分性の解消
◎なぜ、若い人は駄目だしすると、フリーズするのか?
今の若い人は、マズローの欲求5段階のうち、「生理的欲求」と「安全欲求」が欠落している。
なぜなら、親に守られ、食べることにも、身の危険を感じる体験もなく、「働かなくては生きていけない」というプレッシャーを感じることも少ない世代だからです。
◎旧世代のモチベーション法
昭和の時代は、次の2つのモチベーション喚起策が大事とされました。
- 高い欲求水準
- 危機感
つまり、アメとムチです。
しかし、今の若い世代には、通用しないのは、前記の通りです。
◎令和のモチベーション法
令和世代をモチベーションのキーワードは、「居心地」「興味」「承認」「良好な人間関係」です。
そこで、令和世代のモチベーション法は、次の通りです。
0.居心地のよい会社、居場所がある会社作りが定着率を決める。
- インタレスト・モチベーション
会社は、興味のある仕事を自由にできる環境を提供する。本人の内発的動機付けを利用したモチベート法です。グーグルがこの方法で大きく業績を伸ばしています。
2.チーム・モチベーション
リーダーを中心にチームの目標に向かって、少人数のメンバーが互いに励まし合い、目標を達成していく方法です。目標の意味づけ、良好な人間関係、達成がキーワードです。この方法は、
フェイスブックが取り入れ、成功しています。
3.承認欲求の利他化によるモチベート
若い世代は、承認欲求が極めて強い。その承認欲求を求めながら、仕事をしていく中で、導き手がその仕事が誰かの役に立っていることを見い出し、それを本人に伝えることにより、本人の貢献
欲求を引き出す方法です。
◎参考理論:マーティン・セリグマン(米国、心理学者)
人が、モチベートされるものは、次の通りである。
・達成
・快楽
・意味合い
・良好な人間関係
・没頭
◎はじめに
・会社経営は、資金の調達より資金の使途、つまり「お金の使い方によって決まる」と言われています。その使ったお金のことを会計では、「経費」と呼ばれています。
そこで、経費の使い方で、経営者の力量や会社経営の成果が分かると言えるかもしれません。
・経営の基本は、「入りを図りて、出ずるを制する」(井原西鶴)
=収入を予測して、それに合わせて出費(経費)をコントロールする
◎経費の分類
・会社は、利益を上げることを目的に作られた組織です。利益を上げるために、様々な費 用がかかります。会社を適切に管理するためには、その費用を目的と性格によって、次のように分類すべきです。
分類1.投資経費か、非投資経費か
分類2.管理経費か、管理不能経費か
分類3.削減可能経費か、削減不能経費か
◎投資経費
・定義:収益が上がるというリターンがある経費
・例:①宣伝費 ②設備投資 ③人件費 ④求人費
・ポイント1.投資経費は、リターンに対する確実性が高く、効率性も高い場合、積極的に経費を使うべし!決してお金を惜しんではいけません!
投資経費が、リターンに対して確実性が低いか、効率性が低い場合、管理すべき経費です。管理しながら、いい塩梅というノウハウを蓄積しましょう。
・ポイント2.これからの時代は、生産性を上げる設備投資が不可欠!
産業革命は、3大発明(複式簿記(=有限責任会社)と分業と蒸気機関)によってもたらされたと言われています。
複式簿記の発明は、「資金を集めて設備投資のしやすさ」という革命をもたらしたのです。
中小企業ほど設備投資や宣伝費を軽視しすぎです。
投資経費の使い方のうまさが会社の規模を決めます。
◎管理経費(事例:比較変動損益計算書内の管理可能経費)
・定義:誰かが管理する事によって効率的に経費を管理できる経費
※この場合の管理とは、PDCAの事であり、経費は数値であるが、数値をよくする為の管理者等の行動改善を伴う改善活動である。
・例:①原価率 ②人件費比率=人時生産性=シフトコントロール ③販促費比率=販促効果(戻り率、反響効果等)
・ポイント1.管理経費は、誰が管理できるかは立場によって決まる。管理できる者に管理させ、ノウハウを蓄積させることが大切です。
※良い管理とは、ノウハウのブラッシュアップができるものを言う。
ノウハウのブラッシュアップをし続けることによって、他社と差別化でき、更に積み重ねると絶対差になることがある(微差を積み重ねると、大差になり、さらに積み重ね続けると絶対差にな
る[鍵山秀三郎])
・ポイント2.管理経費は、管理する者が分かりやすいように見える化することが大切!
・ポイント3.管理経費は、少なくとも毎月見える化して、分析・改善を行うべし!
◎削減経費
・定義:いざという時に切りやすい経費
・ポイント1.削減経費は、その時その時の状況によって変わる。事業の復元性を考慮して判断されるものである。
・ポイント2.「この経費は、今、切れる経費か」「この経費を切れない理由は何か?」を考える習慣を持つと、経費にまつわる条件と重要度が見えてくる。
結論:経費は、ただ出ていくお金ではなく、その項目によって会社毎に価値が異なる。
経費毎に、その価値を見極めることが経営の要諦であり、会社毎の独自の経営ノウハウになり、他社との差別性にもなるのです。
法則0.ベンチマーキングの法則
ベンチマーキングは、最高の経営戦略。ベンチマーキングで、成功要因を見極めよ。
法則1.正奇の法則
正を以て合し、奇を以て勝つ
正=基盤営業 奇=促進営業
マーケティング力=基盤営業力✖促進営業力
基盤営業力=商品の品質力+サービスの品質力
促進営業力=宣伝力✖価値創造力
価値創造力=楽しませ力✖演出力
法則2.コンセプト力の法則
店作りは、コンセプトに従って、店舗の外装、内装、調度品、備品、メニュー、サービスのあり方等の顧客に抱いてもらうイメージを統一しなければならない。
法則3.価値創造の法則
分析(顧客ニーズ✖自社資源(強み))→商品力・サービス力+販促方法
法則4.能動的販促の法則
新規客数<流出客数→能動的販促
※良い販促は、価値創造力を高める。
法則5.サービス力向上の法則
サービス力=システム的サービス+ホスピタリティ的サービス
法則6.ホスピタリティ的サービス向上の法則
- エゴグラムのNpの高い人を採用すべし
- 個々の自由度が高い方がホスピタリティは、上がる。従って、許容範囲の明確化が鍵!
- お客様をおもてなしするスタッフをおてなすべし!さすれば、自然とスタッフは、ホスピタリティ的サービスを行う。
法則7.選択の法則
人が選びやすいメニュー数は、3から7(状況により9)。
2択は、ストレスになる場合がある。
法則8.口コミの法則
口コミネタのために、ちょっとした仕掛け(種作り)を心掛けよ!
顧客の好意(ファン)✖ちょっとした仕掛け(演出)=よい口コミ
法則9.ニーズとウォンツの法則
Needs:必要性。合理的に理解できる
Wants:感性、感情、快・不快
自動動機理論が働く世界
→①意味づけ=ストーリー
②感性、感情、快・不快=個人差、生活環境、生きてきた環境・・・
仮説とトライ&検証
◎ビジュアル効果
華やかさの演出
人は、視覚で80%を判断している。見た目が悪い物を不味いと感じやすい。
1.3色以上を使う
2.赤、黄色の活用
- 茶系のみはNG
◎エンターテイメント効果
シズル感の演出
1.美味しそうな匂い 例:うなぎ
2.美味しそうな音 例:ジュージュー
3.見せる演出 例:作っている所を見せる、花火
- インパクト演出 例:箱根のパンシチュー、佐原のパフェ
◎ギャップ効果
人は、ギャップが大きい物ほど価値が高いと感じる
例:甘辛、甘塩、温冷、外側が堅く中が柔い
味の種類:甘味、辛味、酸味、塩味、旨味、苦味、渋味
◎バラエティ効果
多くの味、色々な食感、色々な色合いの食事を一度の食事で楽しめる
◎形
例:山川を模した食事
◎間の演出
◎コンセプト経営とは?
コンセプト経営とは、コンセプトに基づいて、顧客に対するイメージを統一するように すべてを構築する経営スタイル。
コンセプトに基づいて、ハード(内外装、設備、備品等)、商品、サービス、選出を統一すること。
※コンセプト=テーマ、概念、構想
※店に入る時のイメージ、入ってからのイメージ、商品の提供や消費の時のイメージを統一すると、人は安心感、幸福感、満足感を得やすい。
※この経営理論は、自動動機理論を根拠とする「人のウォンツ」の欲求を満たすものである。
※自動動機理論:人の行動は、そのほとんどが意識の関与がなく、自らの環境を無意識に認識し、判断(意味づけ)し、感情(快・不快・他)で捉え、決断した結果である場合が多い。
感情は、行動のエンジン。
◎事例:蔵六三三○
コンセプト:手作りと新鮮な地場野菜のカフェ・レストラン
ハード:手作り感がある外装と内装
商品:自家製牛乳、自家製チーズ等の乳製品、自家製シフォンケーキ
地場の農家と契約して新鮮な野菜を仕入れ、それを活用した料理
演出:料理している所を見せる。ケーキを作っている所を見せる
◎意識と無意識と行動に関する関係
・すべての行動は、無意識を介して行われる。
・自動動機理論に基づくように、意識を一切関わらず、無意識のみの作用による行動は、人の全ての行動90%以上を占めている。
・無意識内には、遺伝や経験に基づき獲得したプログラムが存在し、それにより行動が支配されている。従って、無意識内のプログラムを理解することが人の行動(言動)を理解する早道である。
・人の個性=性格の違いは、経験に基づくプログラムの獲得の場合もあるが、最も多いのは、誰でも共通するプログラムの内、どれを選択し、どのように使用するかというアルゴリズム(選択と使用順序)によることが多い。つまり、心理学は、ヒトに共通する無意識内のプログラムを知ることから始めるとよい。
※自動動機理論
人の行動は、そのほとんどが意識の関与がなく、自らの環境を無意識に認識し、判断(意味づけ)し、感情(快・不快・他)で捉え、決断した結果である場合が多い。
◎意識と無意識との関係
・咄嗟的行動は、無意識によるところが大きい。
・従って、行動変容の為には、明確な決意(意識)による訓練が必要である。
・意識は、無意識の良き調教師であるべきである。
・意識が無意識の良き調教師になる為には、自己認知力が極めて重要である。
「今、ここで、自分が何を感じ、何を考えたか、何が頭に浮かんだのか」を認知する能力を訓練し、鍛えることである。
・自己認知をする時、この考えは、自分の低次の欲求によるものか?高次の欲求によるものか?を認識することも大切である。
高次の欲求:貢献欲求(思いやり)、自己実現欲求
“0”の欲求:理性
低次の欲求:感情、本能、欲、被害者意識
◎意識の特徴
・意識による働き=理性
・意識の成長とは、つまり価値観の成長
・意識を司る脳は、明確に具現化して認識する為に、そのコンピュータの容量に相当する部分が使われるため、無意識に比べ、極めて低速で小容量。
・一度に複数のことを考えるのは不得手。
・従って、考えてもわかりにくい問題は、無意識に解かせることが適切。無意識で解けた状態を「ひらめき」と言う。
・意識は、無意識よりできの悪いコンピュータだが、無意識にできないことがある。それは、「自分をどのように導くのか」という方針を決めることであり、成長の5分野の内の3分野を成長させることであり、問題や課題を整理することである。
・意識は、無意識の主人であり、指導者である。つまり、調教師である。
つまり、意識は、ある時は無意識のクセや性格をリサーチし、ある時は無意識の方向を決め、またある時は無意識に寄り添うことが大切である。
◎無意識の特徴
・無意識の働き=感情、気分、本能、欲望、欲求、自尊心、ひらめき
・無意識は、スーパーコンピュータ並みの高速、大容量のコンピュータ
・行動(言動)のすべては、無意識を介さず行うことはできない。
・行動(言動)の90%から97%は、無意識に基づく行動。
・従って、行動を変えるには、「気づいた時にすぐする(一度してみる)」、訓練が重要。
・「ひらめき」も無意識から意識に上がってきた。無意識の回答。
・「ひらめき」は、自由連想によって得られることが多い。従って、一度に複数のことを考えることが不得手の意識より、一度に多角的に考えられる無意識が圧倒的に有利。
・感情や気分の揺らぎは、アドレナリンやドーパミンなどの脳内物質の反動によることが多い。
・無意識の成長=情緒の成長
情緒の成長は、シャドウ(ネガティブ・プログラム)をヒーリングすることによって得られる。シャドウが減ってくると、ポジティブな気分が増え、自己実現者の有効観的発想が増える。
・シャドウをヒーリングする基本は、自己認知してシャドウに気づくこと。気づくことによって、心の自然治癒力によってシャドウがヒーリングされていくことが多い。
※成長の5分野
①身体の成長
②知能の成長
③知識と技能の成長=仕事の成長
④情緒の成長=無意識の成長
⑤価値観の成長=意識の成長
※有効観とは、「現実をより有効に知覚し、それとより快適な関係を保つ」(byマズロー)という考え方をすること。
※無意識内のプログラム例
・喜怒哀楽の感情
・本能:自尊心、順位付け欲求、比較欲求、縄張り欲求、生理的欲求、安全欲求、所属欲求、
承認欲求
・欲望
・防衛機制:抑圧、合理化、同一視、投影、反動形成、逃避、置き換え、補償、昇華
・安定欲求、不安定欲求(変化欲求)
・成長欲求、自己実現欲求
・貢献欲求:個人への貢献欲求、共同体への貢献欲求、社会への貢献欲求
・モラル・ライセシング
・成功回避行動
・危機の3F:Flight、Fight、Freeze
・警戒プログラム
(1)主旨
日本人の実に97%は、2つで1対の遺伝子の内、うつ病遺伝子を1つは持っている人 が、全人口の97%存在する。日本人の65%は、2つともうつ病遺伝子を持っている人
だ。因みに、米国人は、うつ病遺伝子を1つ以上持っている人が80%いるが、2つ持っている人は、32%しかいない。なおかつ、米国人の20%は、楽天遺伝子しか持ってい
ない人達である。日本人の中には、楽天遺伝子しかない人は、なんと3%しかいない。
この「うつ病遺伝子と楽天遺伝子の数は、日本人という民族の特徴を作り出しているのではないか」というのが、本論文の主旨である。
(2)うつ病遺伝子の性格的特徴
うつ病遺伝子は、セロトニン・レセプターの働きを悪くして、うつ状態に導くものです。
それにより、次のような性格的特徴を発出しやすくなります。
性格的特徴1.不安感に陥りやすい。不安感を回避する為に、冒険や危険を回避する傾向が強くなったり、他者に過度に同調したり、依存したり、達成感を求め依存症に陥りやすい傾向がある。
日本人の17%は、何らかの依存症というデータもある。
また、成功回避行動が習慣づく者もいる。
性格的特徴2.悲観的に考えやすい。または。悲観的妄想をしやすい。
性格的特徴3.失敗をより恐れるようになる。失敗が自身の否定と捉えがちになりやすい。それにより、完全主義に陥りやすい。
性格的特徴4.自分に厳しく、細部にまで固執する傾向が強くなりやすい。
(3) 上記の性格的特徴から下記のような日本人は、社会的特徴を有する様になった考えられる。
社会的特徴1.同調意識が強く。枠から外れること嫌うとともに、特異な行動をする人を避難する傾向が強い。故に、日本人社会として規律や統制が取りやすい。
社会的特徴2.安心安全、清潔を過度に求める傾向が強い。危険な状態では、団結しやすいか、フリーズしやすい。
社会的特徴3.過去の成功体験を重視しやすく、そこから抜け出しにくい。
社会的特徴4.変化を嫌い傾向が強く、環境に順応しやすい。デフレ経済が30年続くなど異常な状態も長期化する。
社会的特徴5.極みの文化・極みの技術・極みのサービスを築きやすい。
社会的特徴6.ブランド志向、ナンバーワン志向になりやすい。
社会的特徴7.社会として皆同じ方向に向かいやすい。多様性が少ない社会になりやすい。
社会的特徴8.課題が明確だと団結して力を発揮しやすい。従って、日本人が多い組織では、マイナス情報ほどオープンにした方がうまく行くことが多い。
社会的特徴9.全くの0から創造する人は少ない。
(4)日本企業に有効な経営スタイル
経営法1.最悪事態想定法
会社がピンチな時や何をやってもうまくいかない泥沼状態の時、最悪な事態を想定し、その状態でも会社を潰さない方法を明確化し、最悪な状態になる場合も甘受する覚悟を決める。
その後、それより良い状態を作るために何をするかを明確にし、一つ一つ実践していく。
経営法2.危機感を共有することによる課題解決
経営法3.多様な人材を採用し、多様なメンバーによるチーム作り
経営法4.エースを活かすチーム作り
極める人材、創造性が高い人材を中心に据え、彼らが働きやすいチームを作る。
経営法5.ナンバー1アピール法
ブランド作り
◎2つの経営力公式
経営力を表す公式①分析公式
経営力=(営業力✖商品力):経営資源
経営力を表す公式②改善公式
経営力=(品質力+マーケティング力):イノベーション力
イノベーション力=改善力+革新力
※「:」は、左右のバランスを表す
◎分析公式の留意点
・組織力は、経営資源に含まれる
・経営資源=資産。必ずしも資産が多いことは良いことではない。営業力✖商品力とのバランスが大事。営業力✖商品力より軽視資源が多すぎると、遊休資産(もしくは遊兵)が多いと言うこと。
・遊兵の解消策(生産性向上策):エースが更に成果を上げやすい組織に変えること
→トップ5%リーダーの習慣
・基本的には、自社の強みを強化することが、経営力向上の要諦→長所伸展法
0は、いくらかけても0は0。徒労に終わりやすい。
・営業力=0や商品力=0の会社は、存在しない。必ず、どんなに弱くても営業力の強み、商品力の強みは存在する。それを強化することが重要。
・売上に対する効果は、商品力が1に対して、営業力は2。営業力を軽視しない。
◎改善公式の留意点
・「己を知り、彼を知れば百選して危うからず(孫子)」
この場合、己は自社。彼は、顧客のニーズやウォンツ
・品質力は、ニーズ(必要性)に対する満足力。ニーズは、顕在的で、意識的、合理的。
・マーケティング力は、ウォンツに対する満足力。ウォンツは、潜在的、無意識的、感覚的・感情的。世に出て初めて、「あ!こんなの欲しかった」と言われるもの。
・ウォンツは、無意識の法則に従う。つまり、心理学や行動経済学が有効。
・イノベーション力は、品質力やマーケティング力の改善を通して磨いていく。
・品質力を改善するのは、改善力。マーケティング力を改善するのは、革新力。
・イノベーション力=柔軟性✖創造性
・経営で一番危険なのは、柔軟性を失うこと。環境変化への対応力を失うこと。しかも、柔軟性は失われやすい。→揺らぎ理論、トヨタの「質とは考え」思想
・改善公式は、経営改善の優先順位を表している。
順位1は、品質力。品質力が一定水準をクリアしてることが重要。そうでないと、他をいくら改善しても砂上の楼閣となる。
・品質力(改善力)の成功要因は、顧客の不満要因の解消。
・マーケティング力(革新力)の成功要因は、市場やターゲットを明確にすること→セブンイレブンの成功
・マーケティング力(革新力)のキーワードは、ひらめき&スピード、仮説&検証、自己認知、集団脳。
・革新力=創造性
・創造性=ひらめき✖(問題の整理+法則性)=大脳基底核✖大脳
・ひらめきを鍛える①には、自己認知力を鍛えること。
自己認知力は、「今、ここで何を感じているか?」
「何を」とは、感覚、感情、イメージ、関連する出来事
・ひらめきを鍛える②には、問題意識を高めることと、ぼんやりする時間を作ることの相矛盾することが大切
・ひらめきは、正解率3割。従って、仮説と検証が大切!
また、検証できる仕組み作りが大切!
・気持ちが良いひらめきは、正しいことが多い。気持ち悪い状況では、うまく問題が解けていない。
・イノベーションは、集団脳によって生まれやすい。秘密主義より①情報の共有と②相談をすることがとても大切!
あなたの性格は何で決まっているのでしょう?
親の教育?環境?自分の意志?
実は遺伝子(DNA)で結構決められてしまいます。
セロトニントランスポータ遺伝子というものがあります。
この遺伝子には三種類の型があり、どの型を持つかで性格に影響が出ます。三種類の型の特徴をすごく乱暴に言うと
LL型・・・楽観的
SL型・・・中間
SS型・・・悲観的
となります。
もう少し詳しくいうと否定回避欲求の強さに影響するらしいです。つまり否定されることを恐れて発言、提案、主張などを避ける。などです。
私は小学生の頃に授業中に手を上げて発言するのがなぜか強烈に怖かった記憶があります。恐らくSS型(悲観的)なのだと自分では思っています。
あなたはどの型でしょうか?遺伝子検査をしてみないとわかりませんが、なんとなく自分の性格を考えてみて見て下さい。楽観的ですか?悲観的ですか?
楽観的であれば日本ではすごく希少です。
遺伝子型の割合は地域、国によって変化します。
アジア人、特に日本人はSS型(悲観)遺伝子を持っている人が多いらしいです。例として日本人と米国人を比較します。
日本人
LL型(楽観)・・・3.2%
SL型(中間)・・・31.7%
SS型(悲観)・・・65.1%
米国人
LL型(楽観)・・・18.8%
SL型(中間)・・・48.9%
SS型(悲観)・・・32.3%
推測ですが、日本は災害が多く飢饉が何度もあったので悲観的でなければ生き残れなかったのではないでしょうか。アメリカは元はイギリス移民なので、楽観的な冒険心が強い人がアメリカに移住したからかもしれません。
そして国ごとに遺伝子型に偏りがある一方、職業、コミュニティごとに遺伝子型の偏りが発生することもまたあるのではないかと思います。